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大腸CT検査ついて

2012年05月10日

当院の大腸3D‐CT検査(大腸仮想内視鏡検査)の特徴 
最新のワークステーションで、大腸の仮想内視鏡画像など様々な3D処理を作成

大腸CT検査とは

大腸をガスの注入によって拡張させてから、最新の128スライスCT装置を用いて
撮影することで、大腸の3次元画像を簡単に得ることができるようになりました。

内視鏡検査と比較して、苦痛がなくスムーズに大腸を検査する事が可能です。
欧米では、CTを用いて大腸を診断することが一般化しており、
“CTコロノグラフィ(CTC)”
として大腸がん検診への応用が始まっています。

大腸がん検診におけるCTコロノグラフィのメリット

これまでの大腸がん検診は便潜血反応を主体に行われてきました。
しかし早期がんの診断における感度は低く、便潜血陰性の進行がんもあるため、
その精度は必ずしも満足のゆくものではありません。

また、大腸内視鏡検査は早期がんの診断で最も感度が高い方法ですが、検査における苦痛や前処置の
負担が大きいことが問題となっていました。CTコロノグラフィは検査の負担が少なく、
精度が高い方法として、極めて有用な大腸の診断方法であることが明らかとなっています。

長所

  • 短時間の検査(10分程度)です。
  • 大腸内視鏡検査と異なり、苦痛のない検査が可能です。
  • 臨床的に問題となる5mm以上のポリープにおける十分な診断能が確認されています。
  • 大腸内視鏡の挿入が困難な方でも検査が容易です。
  • 他の大腸検査で問題となる大腸穿孔や出血などの偶発症が極めて稀です。

短所

  • 組織の採取ができないので、異常が指摘された場合は大腸内視鏡を受けることが必要です。
  • CT撮影に伴う医療被ばくがあり、妊娠の可能性がある方は検査を受けることができません。

検査の流れ

検査の流れについて

検査前

検査とは別の日に、一度、診察に来ていただきます。問診を行った後、検査食、下剤などをお渡しします。
検査前日に指示に従った、お食事をしていただきます。

検査前日

前処置
当院の指示に従って、前処置をおこないます。

他の大腸検査同様、腸の中をきれいにする必要がありますが、CTコロノグラフィでは、大腸内を完全にきれいにする必要はありません。
検査前日の検査食、軽い下剤などを服用していただきます。大腸内視鏡のように多量の下剤を服用する必要はありません。
前処置についての詳細については予約時にお渡しするパンフレットをご確認ください。

検査当日

  1. 撮影前に腸の動きを抑える注射をします。
  2. 炭酸ガスによる大腸の拡張
    細いチューブを肛門から僅かに挿入し、炭酸ガスを注入することで大腸を拡張させます。
    炭酸ガスは腸管から速やかに吸収されるため、検査後の膨満・腹痛はほとんどありません。
  3. うつ伏せと仰向けの2体位で撮影を行います。
    1回の撮影時間は約10秒程度です。

  4. 検査終了
    検査後は、普通に食事をして頂いて結構です。
    注射の影響により検査後しばらくは目がちらついたりすることがありますので、お車の運転などはお控えください。
  5. 画像処理
    撮影したCT画像データを用いて、画像処理により、大腸の3次元診断を行います。

大腸3DCT検査(CTC)による画像診断

マルチスライスCTのデジタル画像データを活用することで、多彩な大腸の3次元画像表示が可能になります。

従来から用いられている仮想内視鏡表示のみならず、注腸検査に類似した仮想注腸表示も可能で、
腸全体の観察が可能です。

最近では、大腸を仮想的に切り開いて表示する表示法も開発され、
大腸の粘膜面全体を盲点なく観察する事も可能になりました。

こうした3次元表示法の進歩により、CTコロノグラフィは益々有用な方法になっています。

大腸3D検診が受けられない方

※大腸3D-CTは検診に非常に有用ですが、症状のある方やポリープがある方、内視鏡でポリープを採取した方は
大腸3D-CTが行えない可能性があります。

上記の方は一度診察にいらしてください。

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