健診・ドック検査結果ガイド
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腹部超音波検査・腹部CT検査・腹部MRI検査21腹部に、超音波を発するプローブという器具を当て、その反射波(エコー)を受信・解析して画像化する検査です。肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓・脾臓の5臓器と腹部大動脈を検査します。肥満の方や腸管のガスなどによって描出が不良となる場合があります。胆嚢ポリープなどの診断、経過観察は超音波検査が有用です。X線を使って臓器を映し出します。超音波に比べ映らない部分がない、検査時間が短いことが利点です。被曝があり、MRIに比べると臓器のコントラストが弱く、腫瘍などの質的な診断は困難です。磁気の力を利用して臓器を画像化します。超音波、CTに比べコントラストが良く、腫瘍などの診断に有用です。超音波、CTに比べ空間分解能が劣り、小さな石灰化などは見えない場合があります。肝血管腫血管から構成される肝臓の代表的な良性腫瘍です。ただし、徐々に大きくなることもあるため、経過観察をして下さい。当院では、初回に見つかった場合にその他の肝腫瘍との鑑別の為に精密検査をお勧めする場合があります。肝内石灰化肝臓にできたカルシウム沈着のことをいい、エコーでは白く描出されます。肝臓に過去、損傷、結核、寄生虫、出血などが生じ、現在は治ってしまった場合が大部分を占め、放置しても差し支えありません。脂肪肝肝細胞に脂肪がたまった状態です。食べすぎ、アルコールの飲み過ぎなどが原因となります。アルコールが原因の脂肪肝は、肝硬変に移行する率が高く注意が必要です。また、非アルコール性であっても、数パーセントは肝硬変に移行するため、定期的な経過観察をして下さい。腹部超音波検査腹部CT検査腹部MRI検査各種検査でよく見られる所見腹部超音波検査・腹部CT検査・腹部MRI検査

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