健診・ドック検査結果ガイド
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腹部超音波検査・腹部CT検査・腹部MRI検査かんないけっせき肝内結石肝内胆管(かんない・たんかん)にできる結石たんのうけっせき胆のう結石胆のう内にできる胆石そうたんかんけっせき総胆管結石総胆管(そうたんかん)にできる結石22【胆のう結石のできる場所】胆のうポリープ胆のうにできるポリープです。胆汁に含まれるコレステロールによるものが多く、ほとんどの場合、心配ありません。経年的に大きくなるものや、大きさが10mmを超えると詳しい検査が必要になりますので、大きさの変化を確認する為、経過観察して下さい。胆のう結石胆汁に含まれるコレステロールやビリルビンなどの成分で作られる結石です。無症状のことが多く、その場合、治療は不要です。この場合は1年に1回の経過観察をして下さい。結石は、まれに胆嚢炎や胆管炎の原因となります。胆嚢腺筋腫症胆嚢の壁が全体あるいは限局的に肥厚する良性疾患です。人間ドック受診者の1%前後に認められています。経過観察をして下さい。びまん性胆嚢壁肥厚胆嚢の壁が全体的(びまん性)に厚みを増しています。その原因として、慢性的な胆嚢の炎症などがありますので、初めて見つかった場合は腹部MRI(MRCP)などで精密検査を受けて下さい。膵管拡張消化液である膵液は膵臓で作られ、膵管を通って十二指腸に流れます。この流れが妨げられると上流側の膵管が太くなります。原因として膵石や腫瘍が考えられますので、どんな原因で太くなっているのかを調べる必要があります。腹部MRI(MRCP)などで精密検査を受けて下さい。膵嚢胞液体の入った袋状の病変です。膵液が溜まっている場合や、液体を産生する腫瘍ができている場合などがあります。小さくて単純な形の嚢胞は問題ありません。5mm以上の嚢胞や複雑な形の嚢胞は腹部MRI(MRCP)などで精密検査が必要です。腎結石腎臓の内部にできた結石のことです。結石が腎臓から尿管に移動すると、尿が通りにくくなり激しい痛みや血尿が出ます。10mm以下の結石は自然排石も期待できますので、十分な水分摂取などを心がけて様子を見てください。10㎜以上の結石は、定期的な(6〜12か月毎)経過観察をして下さい。

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