健診・ドック検査結果ガイド
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脂質異常症の検査27「善玉コレステロール」とも呼ばれ、血管壁に付着した余分なコレステロールを回収して、肝臓に運び、動脈硬化を防ぐ働きをする脂質です。喫煙、運動不足、肥満などが原因で低くなることがあります。コレステロールは細胞やホルモンを作るためには欠かせないものですが、増えすぎると動脈の内側に沈着して、動脈硬化を進行させます。食事から摂取する以外にも肝臓で作られるため、肝細胞が破壊される肝硬変などでは、値が低下します。この検査で疑われる病気低値: 脂質異常症、動脈硬化症 など全身にコレステロールを運ぶ役割があり、増えすぎると動脈硬化の原因となることから、「悪玉コレステロール」とも呼ばれています。この検査で疑われる病気高値: 低値: 脂質異常症、動脈硬化症、甲状腺機能低下症 など甲状腺機能亢進症、肝硬変 などLDL比=LDLコレステロール/HDLコレステロールが2以上の人は動脈硬化に注意!LDLコレステロールを下げるには、まずは適度な運動をすること。コレステロールの合成を促進しないためには食べ過ぎないことです。腹8分目を心がけましょう。LDLコレステロールを減らす食品は植物性たんぱく質(大豆や豆腐など)、水溶性食物繊維(海藻、きのこ、豆、根菜など)には、コレステロールを吸着し、減らす働きがあります。また、魚類(イワシ、サバ、マグロなど)に多い不飽和脂肪酸(DHAやEPA)は中性脂肪を減らすと同時に、心筋梗塞のリスクを高める小型タイプのLDLコレステロールを抑制する働きがあります。酸化を防ぐビタミンCやEを多くふくむ食品(緑黄色野菜、ナッツ類など)をきちんと摂ることも忘れずに。ここもcheck!総コレステロール(TC)HDLコレステロールLDLコレステロール血液血液血液脂質異常症の検査

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