健診・ドック検査結果ガイド
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肝機能の検査31肝臓の解毒作用に関係する酵素で、とくに過度の飲酒によるアルコール性肝障害で値が上昇します。性差があり、女性は男性より低値を示す傾向があります。この検査で疑われる病気高値: アルコール性肝障害、閉塞性黄疸、胆石症、肝炎、急性膵炎 などASTは肝細胞と心筋、骨格筋に多く含まれる酵素で、ALTは肝臓のみに多く含まれる酵素です。どちらも肝臓に障害があると血液中に漏れ出てくるため、値が上昇します。この検査で疑われる病気<ALTよりASTが高値><ASTよりALTが高値><ASTのみ高値>体内で糖がエネルギーに変わるときに働く酵素です。肝臓にもっとも多く含まれますが、筋肉や肺、血液などにも含まれるため、さまざまな疾患で値が上昇します。この検査で疑われる病気高値: 急性・慢性肝炎、白血病、心筋梗塞、悪性貧血 などアルコール性肝炎、肝硬変 など急性・慢性肝炎、脂肪肝 など心筋梗塞、多発性筋炎、溶血性貧血 などγ-GT(γ-GTP)AST(GOT)/ALT(GPT) LD(LDH、乳酸脱水素酵素)血液血液血液

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