健診・ドック検査結果ガイド
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婦人科の検査10050細胞診のみ細胞診+HPV検査0中等度異形成以上の病変(≧CIN2)の発見率(%)43膣に片方の手を入れ、もう片方の手で腹部を押さえて子宮、卵巣、子宮周辺を触診する検査です。子宮の大きさや、押さえることによる痛みがあるかどうかを確認します。この検査で疑われる病気●子宮筋腫:子宮の筋肉の中に発生する良性腫瘍です。かなりの頻度で発生し、      筋腫があっても症状が出る人と出ない人がいます。症状としては、 過多月経、生理痛、不正出血などがあり、貧血を起こすこともあります。●子宮内膜症:子宮内膜の組織が他の部位(子宮筋の中や卵巣の中)に発生する 疾患です。珍しい病気ですが、悪性化することがあるので治療や 経過観察が必要です。●子宮頸管ポリープ:子宮の入り口にある粘膜の増殖によってできる良性の腫瘤です。 無症状のことがほとんどですが、不正出血、性交時の出血、 月経期間の延長などが起こることがあります。●卵巣腫瘍:良性の卵巣嚢腫と悪性腫瘍があります。症状が現れにくく、超音波や MRI検査(磁気共鳴撮影)で診断されます。子宮頸がん予防のために『細胞診』と『HPV検査』併用による検査をお勧めいたします子宮頸がんの主な原因はHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染といわれています。HPVは、性交渉の経験がある女性であればほとんどの女性が一度は感染するといわれています。通常、感染したHPVの多くは免疫によって排除されますが、一部に長い間感染が続く場合があり、感染が持続すると長い年月を経て子宮頸がんへと進行する場合があります。『細胞診』と、がんになる前のウイルス感染を調べる『HPV検査』を併用することで、早い段階で異形成した細胞を高精度で発見することが可能です。ここもcheck!内診婦人科の検査

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