健診・ドック検査結果ガイド
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MRI検査 ●●ナナボボッットト嚢嚢胞胞 ナボット嚢胞とは子子宮宮頸頸部部ににででききるる小小ささなな嚢嚢胞胞のことで、30~40歳代に多くみられます。 ナボット嚢胞は比較的よくみられる所見で、子子宮宮頸頸ががんんととはは関関係係ののなないいももののでで、、通通常常問問題題ととななりりまませせんんが子宮頸部の形状や大きさを変えてしまうほど大きくなることがあります。このような変形が起きてしまうと、子宮頸部の検査が困難になる為、嚢胞を切除する必要があります。 ●●卵卵巣巣嚢嚢腫腫 卵巣は子宮の左右両側にあり、通常は2~3㎝程度の大きさです。卵管で子宮とつながっています。この卵巣にできた卵巣腫瘍のうち、良良性性でで液液体体がが溜溜ままっったた腫腫瘍瘍をを卵卵巣巣嚢嚢腫腫といいます。卵巣腫瘍の80~90%は卵巣嚢腫であると考えられていますが、良性と悪性の鑑別が難しいため、しっかり検査を受ける必要があります。 卵巣嚢腫がみつかっても、良性で症状がない場合は治療をせず、腫瘍が大きくなっていないかを経経過過観観察察することもあります。治療が必要と判断された場合には、腹腔鏡または開腹にて手術をし、腫瘍を摘出します。 初めて見つかった場合は婦人科を受診しましょう。 ●●子子宮宮内内膜膜症症 子宮内膜症は、子宮内膜にしか存在しないはずの組織と似た組織が、子子宮宮のの表表面面やや腹腹腔腔内内のの他他のの臓臓器器((腹腹膜膜、、卵卵巣巣、、ダダググララスス窩窩ななどど))でで増増殖殖ししてていいくく疾疾患患です。 子宮内膜症は正常に生殖機能が働いている女性の約7~10%にみられ、特に20~40歳代に発症しやすいといわれています。 卵巣の内側や表面に子宮内膜症ができた場合、卵巣の中に出血した血液が溜まり嚢腫が形成され、溜まった血液は溶けたチョコレートのように見えるため、チチョョココレレーートト嚢嚢腫腫とよばれています。 子宮内膜症の治療には大きく“薬物療法”と“手術療法”の2つに分けられます。どの治療が行われるかは、年齢や症状の度合い、発生個所、今後の妊娠希望などを検討したうえで決められます。 子子宮宮内内膜膜症症をを発発症症ししててもも、、最最初初ののううちちはは自自覚覚症症状状ががなないいここととがが多多くく、、月月経経のの回回数数をを重重ねねるるほほどど癒癒着着のの程程度度ががひひどどくくななりり、、痛痛みみななどどのの症症状状もも強強くくななりりまますすののでで、、子子宮宮内内膜膜症症がが見見つつかかっったたらら、、ままずずはは婦婦人人科科をを受受診診ししままししょょうう。。 49ナボット嚢胞ナボット嚢胞とは子宮頸部にできる小さな嚢胞のことで、30~40歳代に多くみられます。ナボット嚢胞は比較的よくみられる所見で、子宮頸がんとは関係のないもので、通常問題となりませんが子宮頸部の形状や大きさを変えてしまうほど大きくなることがあります。このような変形が起きてしまうと、子宮頸部の検査が困難になる為、嚢胞を切除する必要があります。卵巣嚢腫卵巣は子宮の左右両側にあり、通常は2~3㎝程度の大きさです。卵管で子宮とつながっています。この卵巣にできた卵巣腫瘍のうち、良性で液体が溜まった腫瘍を卵巣嚢腫といいます。卵巣腫瘍の80~90%は卵巣嚢腫であると考えられていますが、良性と悪性の鑑別が難しいため、しっかり検査を受ける必要があります。卵巣嚢腫がみつかっても、良性で症状がない場合は治療をせず、腫瘍が大きくなっていないかを経過観察することもあります。治療が必要と判断された場合には、腹腔鏡または開腹にて手術をし、腫瘍を摘出します。初めて見つかった場合は婦人科を受診しましょう。子宮内膜症子宮内膜症は、子宮内膜にしか存在しないはずの組織と似た組織が、子宮の表面や腹腔内の他の臓器(腹膜、卵巣、ダグラス窩など)で増殖していく疾患です。子宮内膜症は正常に生殖機能が働いている女性の約7~10%にみられ、特に20~40歳代に発症しやすいといわれています。卵巣の内側や表面に子宮内膜症ができた場合、卵巣の中に出血した血液が溜まり嚢腫が形成され、溜まった血液は溶けたチョコレートのように見えるため、チョコレート嚢腫とよばれています。子宮内膜症の治療には大きく“薬物療法”と“手術療法”の2つに分けられます。どの治療が行われるかは、年齢や症状の度合い、発生個所、今後の妊娠希望などを検討したうえで決められます。子宮内膜症を発症しても、最初のうちは自覚症状がないことが多く、月経の回数を重ねるほど癒着の程度がひどくなり、痛みなどの症状も強くなりますので、子宮内膜症が見つかったら、まずは婦人科を受診しましょう。

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