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感染症ニュース(23年11月1日号)

2023年11月01日

感染症ニュースでは現在流行している感染症の状況や感染症に関する情報を発信しています。

 

【トピックス】

◆感染動向調査まとめ 【Medical Tribune 感染症 Weekly Report】

インフル、2万例強の大幅増で8万例台に【感染症動向調査第42週:10月16~22日】

https://medical-tribune.co.jp/rensai/%E6%84%9F%E6%9F%93%E7%97%87weeklyReport20231016.pdf

 

◆母親はどう思う?男子へのHPVワクチン(Medical Tribune)

現在、女性へのヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン定期接種が推奨されているが、男性への啓発も課題となっている。

保護者は男子へのHPVワクチン接種をどのように考えているのだろうか。

大阪大学大学院産科学婦人科学の八木麻未氏らは、HPVワクチン接種対象者の母親に対し、男子への接種意向に関するインターネット調査(日本がん・生殖医療学会への三菱UFJフィナンシャル・グループの寄附金で実施)を行い、結果を第82回日本癌学会(9月21~23日)で発表。

「娘を持つ母親では、男子への定期接種化に前向きな結果が得られた一方で、息子を持つ母親では、費用の有無にかかわらず男子への接種に前向きな傾向は認められなかった」と報告した。

八木氏は「男子のHPVワクチン接種に関する意識は、対象年齢の子供の有無とその性別によって異なった」と結論。

自治体から娘のワクチン接種に関する案内を受け、知識が高まったことや、女性を子宮頸がんのリスクから守ることにつながることへの認知度向上が影響しているのではないかと同氏は考えている。

一方で、対象年齢の息子を持つ母親では、自己負担でも定期接種でも息子への接種意向について、娘の有無によって差は見られず、定期接種が行われたとしても、接種したいと考える母親は50%前後にとどまった。

「娘がおらず対象年齢の息子がいる母親に対し、ワクチンの認知度を高める必要がある。また、本人と保護者に対し、HPV感染の身近さやHPV関連がんをワクチンで予防する必要性に関しての情報提供が重要だ」とまとめた。

 

◆インフルエンザ、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎が増えています(感染症エクスプレス@厚労省)

今年度、インフルエンザの定点当たりの報告数は、春から夏にかけても1.0を上回る水準で推移しており、直近の定点当たり報告数は、総数で第40週(10/2~10/8)9.99、第41週(10/9~10/15)11.07、第42週(10/16~10/22)16.41と増加傾向が続いています。

今シーズンについては、例年より早く感染者数が増加していることに注意が必要です。

 

このほか、咽頭結膜熱の定点当たり報告数は、第39週(9/25~10/1)1.81、第40週(10/2~10/8)1.87、第41週(10/9~10/15)1.75、また、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は、第39週(9/25~10/1)1.97、第40週(10/2~10/8)2.01、第41週(10/9~10/15)1.88と、いずれも例年同時期より高い水準であることに注意が必要です。

 

これらの感染症の感染拡大防止のため、咳エチケット、手洗い、換気、患者との接触を極力避けるなどの感染対策の実施や周知の徹底を今一度お願いします。

また、医療・福祉施設へのウイルスの持ち込みを防ぐために、マスクの適切な着用等の関係者が個人で出来る予防策を徹底すると同時に、訪問者等については、症状が認められる場合の訪問を自粛してもらう等の工夫をお願いします。

 

・インフルエンザの発生状況について 2023年第42週(10月16日~10月22日)

https://www.mhlw.go.jp/content/001161209.pdf

 

◆新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について(感染症エクスプレス@厚労省)

2023 年第 42 週(10月16 日~10月22 日)における定点当たり報告数は 3.25 (報告数16,075 人)であった。

<新型コロナウイルス感染症(COVID-19)発生動向調査 第42週(10月16日~10月22日)(’23/10/27現在)>

https://www.mhlw.go.jp/content/001161146.pdf

 

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