「MCIスクリーニング検査プラス」受診後フォローについて
1.結果の見方と対応
MCIスクリーニング検査プラスとは?
「MCIスクリーニング検査プラス」はアルツハイマー型認知症前段階の軽度認知障害(MCI)のリスクを採血で未然に調べる検査です。
発症前の予防が重要な認知症に対し、いち早く自分のリスク状態を調べることで、生活習慣改善の参考にしていただくことができます。
[詳しくはこちら]
検査結果報告書の見方について

1.まずは総合評価を確認しましょう
測定したタンパク質の値をもとに、0.00~2.00の範囲内でMCIのリスク値を出しています。0.00に近いほどリスクは低く、2.00に近いほどリスクは高くなっています。リスク値によってA~Dの評価がつけられており、A・Bが低リスク、Cが中リスク、Dが高リスクです。リスク値は生活習慣によって改善する可能性があります。

2.カテゴリーごとのリスクレベルを確認しましょう
測定したタンパク質を「栄養群」「脂質代謝群」「炎症・免疫群」「凝固線溶群」の4つのカテゴリーに分類し、カテゴリーごとのリスクレベルを記載しています。リスクレベルは「良好」「注意」「要注意」の3段階で評価しており、0.0~10.0の範囲内で表しています。リスクレベルが「注意」または『要注意』のカテゴリーがあった場合は後述する予防法を参考に生活習慣の改善に取り組みましょう。
専門医を受診するべきかお悩みの方へ

上記は検査開発メーカー株式会社MCBIで推奨している検査後のフォローの図です。
「検査でC評価やD評価が出たけれど…すぐに病院へ行くべき?」
そんなふうに迷う方もいらっしゃるかもしれません。
でもご安心ください。
MCIスクリーニング検査プラスは、認知症かどうかを診断するものではなく、あくまで“将来の認知症リスク”を見つけるための血液検査です。
C,D判定=すぐに受診が必要、ではありません。
検査結果に少し不安を感じたとしても、「今すぐ専門医へ!」と焦る必要はありません。
多くの方はまず次のような流れで対応できます。
- 予防マニュアルや動画、生活改善ツールを活用し、自宅でできる予防に取り組む
- 「65歳未満」や「日常生活でとくに困っていない」場合は、定期的な検査を受けながら様子を見ることも一つの選択です。
予防から始めるという選択
いま認知機能に大きな支障が出ていなくても、予防に取り組むことで将来のリスクを減らすことができると、研究でも示されています。
実際、検査を2回以上受けた方のうち52%の方が検査結果の改善をしています!
検査後のサポート
- 食事や運動のヒントがわかる冊子「認知症予防マニュアル」
- 写真付きレシピや運動動画が見られる予防ポータルサイト「認知症予防習慣」
- 無料会員サービス「MCBIメンバーズ」 など
上記サービスでは、検査結果でリスクがわかるカテゴリー別に情報を提供しています。
リスクが高いとわかったカテゴリーから生活習慣の改善に取り組むことができます。
専門医の受診が「必要な場合」とは?
次のような方は、一度専門医に相談してみることをおすすめします。
- 最近、日常生活に支障が出るほどの物忘れがある
- 65歳以上で、かつ認知機能に不安を感じている
- 家族から「ちょっと様子が変わったかも?」と指摘された
これらに当てはまる方は、「診断のため」ではなく「安心のため」に、専門医での確認を検討してみましょう。
検査結果を見て「専門医に行くべきか…?」と不安になったとき、まずは情報を整理し、生活習慣を見直すことから始めてみてください。
焦らず、でも放っておかずに、できることから一つずつ取り組みましょう。
2.検査受検後の予防の必要性
MCIとは、「ちょっと物忘れが増えてきたかな?」という軽い認知機能の変化です。
放っておくと5年で50%以上が認知症に進むと言われていますが、生活を変えることで元に戻る人もたくさんいます。
実際、4年で約半分の人が正常に戻ったという研究もあります。
「検査を受けたこと」は、すでに一歩を踏み出している証拠です。
3.予防の効果
MCIスクリーニング検査を複数回受けた方のうち50%以上が検査結果の改善をしています。

MCIスクリーニング検査プラスの測定タンパク質は、日々の生活習慣の積み重ねで変化します。
検査結果の改善・維持には生活習慣の見直しが大切です。
予防法について
検査結果のカテゴリーに応じて、次のような対策がおすすめです。
栄養 | 食事のバランス(炭水化物・たんぱく質をしっかり) |
---|---|
脂質代謝 | 油の種類を見直す・適度な運動 |
炎症・免疫 | 十分な睡眠・ストレス管理 |
凝固線溶 | 減塩・水分をとる・軽い運動をこまめに |
上記は一般的な認知症予防の方法になります。
MCIスクリーニング検査プラスでは、カテゴリーごとにリスクがわかるため、今あなたに必要な予防方法を知ることができます。
また、運動と食事など、様々な予防法を実施すると効果が大きいことがわかっています。
まずは、自分が「気をつけられそうなこと」から一つ始めてみましょう。
4.MCIスクリーニング検査で提供している予防サービスのご紹介
MCBIでは、検査後の認知症予防にお役立ていただけるサービスをご用意しております。
認知症予防習慣サイト

運動動画(全16回)
https://mcbi.jp/category/category-5/

写真付きレシピ
https://mcbi.jp/category/category-4/

コラム(月1~2回更新)
MCBIメンバーズ
無料で会員登録でき、結果を詳細に確認できる「MyMCIプラス」や認知症予防についての情報を見ることができます。
MyMCIプラス
*ご覧いただくにはMCBIメンバーズへのログインが必要です。
MCIスクリーニング検査プラスの結果を読み取ることで、紙よりも詳細な結果や、年代別の判定分布等が確認できます。
栄養動画
*ご覧いただくにはMCBIメンバーズへのログインが必要です。
食事はすべてのカテゴリーの予防に関係しています。弊社管理栄養士が、各カテゴリー別に、おすすめの予防方法を動画にて解説しています。
- eコグニケア×moff(オンライン運動プログラム)
- ファミトラ(家族信託サービス) など
5.結果についてのお問合せ先について
「結果が気になる」「何をすればいいのか分からない」
そんなときは、検査開発メーカーMCBIのサポートサービスをご活用ください。
無料の相談ダイヤル(検査結果報告書にフリーダイヤルを記載)やメールでのお問い合わせ窓口をご用意しています。
検査を受けて終わり、ではなく、そこからがスタートです。
少しでも不安があれば、上記までお気軽にご相談ください。