アルブミン(血液)の検査結果について。健診会 東京メディカルクリニック

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アルブミン(血液)

アルブミンとは、血液中に 100種類以上存在しているタンパク質(総タンパク)のうち、もっとも多くを占める(約60%)タンパク質のことです。血液検査の項目では、”Alb”(Albumin) と記載されることもあります。 アルブミンは主に肝臓で作られるたんぱく質で、血漿タンパクの中で血管内に水を保持する働きが最大です。私たちの血管中の血液量や体内での水分の量を調整する重要な働きをしており、血液中の水分をとどめて血管内の浸透圧を維持したり、血管内の物質の運搬や保持をしたりしています。そのため、何らかの原因で血液中のアルブミン量が低下すると、血管の外に水分が漏れ出てしまいます。これによって、全身のむくみ、腹水や胸水(お腹や胸に水がたまること)などの症状を引き起こします。

基準値

基準値

3.9g/dL 以上

アルブミンが減るとどうなる?

アルブミンが低くなると、体にとって様々な不都合が生じます。

  • 1.アルブミン値が低下すると、血管内の血液の浸透圧が低下します。血管内と血管外の浸透圧バランスを取ろうとして、血液中の水が血管外へ移動するため、血管外の組織に水がたまり、浮腫(むくみ)が起こりやすくなります。
  • 2.アルブミンは、カルシウム、亜鉛、銅などの微量元素や、脂肪酸、酵素(こうそ)、ステロイドホルモンなどと結合し、体が必要とする目的部位へ運搬します。 アルブミン低下により体が必要とする部位へ運搬されにくくなると、代謝や内分泌な どのバランスが崩れ、体の調整機能の低下、免疫低下をはじめとする全身の不調につな がることがあります。

この検査で疑われる病気

  • 低値:肝硬変、低栄養、ネフローゼ症候群 等

全身の栄養状態の指標となるほか、肝臓で産生されるタンパク質であるため、肝障害の程度を反映する値になります。また、排出に関わる腎障害の程度も反映します。

  • 肝硬変

アルブミンはほとんどが肝臓で産生されています。 そのため、肝臓の機能に何らかの異常があると、アルブミンが十分に産生されず、アルブミン値が低下します。 肝臓の機能が低下する病気として、肝硬変や肝臓がんなどが疑われます。特に 3.5g/dL 以 下の場合には注意が必要です。

  • ネフローゼ症候群

何らかの原因によって腎臓に異常が生じていると、本来ならば排出されないはずのアルブミンが尿として排出されてしまい、血液中のアルブミンが少なくなってしまいます。このような状態をネフローゼ症候群といい、腎臓で血液中の老廃物をろ過している糸球体 という部分の機能が何らかの原因によって正常に働かなくなっていることを示しています。アルブミン値が 3.0g/dL 以下で、尿タンパク(尿中のタンパク量)が 3.5g/日以上持続している場合には、ネフローゼ症候群と診断されます。ネフローゼ症候群の特徴的な症状は、むくみや尿の泡立ちなどです。 その他、腸管からたんぱく質が漏れ出る病気や、全身に炎症を起こす病気を持っている場合、アルブミンは低下します。

  • 低栄養

アルブミンの低下は、栄養状態が悪い場合にも起こります。特に食事量が少なくなる高齢の方は低栄養状態になりやすく、筋肉量の低下による骨折リスクの増加、免疫力の低下、認知機能の低下などのさまざまな健康障害を引き起こします。アルブミンは半減期(血中の濃度が半分に減るまでの期間)が 14~21 日と長いため、血液 検査のアルブミン値は、約3週間前の栄養状態を反映しています。アルブミンの正常値は 4.0g/dl 以上で、3.5g/dl 以下を『低栄養』と呼びます。

自覚症状を感じにくいため、健康診断で体重減少や BMI(体格指数)の低下がみられた場 合には注意が必要です。 血液検査では、アルブミンのほか、HDL(善玉)コレステロール*やヘモグロビンの低下 もみられるようになります。

食事摂取量減少だけでなく感染症などの炎症状態や、心臓病などの急性疾患、体液量過剰状 態なども低栄養に似た病態となることがあります。

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