LDLコレステロールの検査結果について。健診会 東京メディカルクリニック

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LDLコレステロール(血液)

基準値

基準値

60~119mg/dL

この検査で疑われる病気

  • 高値:脂質異常症、動脈硬化症、甲状腺機能低下症 等
  • 低値:甲状腺機能亢進症、肝硬変 等

全身にコレステロールを運ぶ役割があり、増えすぎると動脈硬化の原因となることから、「悪玉コレステロール」とも呼ばれています。

LDLコレステロールとは?

コレステロールは身体を維持するために重要な成分で、LDL、LDL、VLDLの3つの成分に分かれます。
中でもLDLコレステロールは低比重リポたんぱくと結合したコレステロールで、最も多く含まれます。
LDLコレステロールは肝臓から抹消の組織にコレステロールを運搬する働きがあります。
しかし、血液中に過剰に存在すると、血管壁に沈着して動脈硬化を進行させるため、悪玉コレステロールとも呼ばれています。

LDLコレステロール検査でわかること

心筋梗塞や脳梗塞など動脈硬化が原因となるリスクの目安になります。

LDLコレステロール値が高いほど動脈硬化が進みやすく、低いほど発症するリスクが低くなります。

LDLコレステロールの高値だけでなく、中性脂肪(トリグリセライド)の高値、あるいはHDLコレステロールの低値を示すときも、動脈硬化が進みやすく、冠動脈疾患などが発症するリスクが高くなります。
これらのいずれかの異常を示す場合に脂質異常症(高脂血症)と診断されます。

脂質異常症(高脂血症)の診断基準

日本人は、近年まで動脈硬化性疾患、とくに冠動脈疾患の発症は他国と比較して比較的少ない傾向にありました。
ところが、最近では食事や運動などの生活習慣の変化に伴い、日本人のLDLコレステロール値は上昇してきており、冠動脈疾患の発症するリスクは高まっています。

日本では、将来、動脈硬化が原因となる病気、とくに冠動脈疾患の発症を促進させるリスクの高い病的脂質レベルとして日本動脈硬化学会が脂質異常症の診断基準(空腹時採血)を設定しました。

これは、薬物治療のための基準ではなく、予防重視の観点から、冠動脈疾患の発症リスクの高いグループをスクリーニングするための基準で、日本人での疫学調査をもとに作成されました。

相対リスクが総コレステロール値180mg/dl未満の約1.5倍になる総コレステロール値220mg/dl(LDLコレステロール値140mg/dl)をスクリーニング基準としています。

LDLコレステロール値が異常値のときの対処法

LDLコレステロール値が高いと動脈硬化が進行し、冠動脈疾患の発症リスクが高くなります。
とくに、過去に冠動脈疾患の病気にかかったことがあったり、糖尿病や高血圧などがあるときには、そのリスクは増大します。

不飽和脂肪酸中心のメニューといった食生活の見直しが重要で、過食や運動不足に注意し、喫煙や過度のストレスに気をつけることが必要です。
是正が難しい場合や生活習慣の改善でLDLコレステロール値が改善しない場合は薬剤を用いてコントロールすることが必要です。

冠動脈疾患や脳梗塞の発症を抑制するためには、LDLコレステロール値の管理が必要です。
また、リスク管理には加齢や肥満、糖尿病、高血圧、喫煙などの状況によって変化しますので、定期的なチェックが必要です。

 

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